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一人事務でも休みたい|休暇のための仕組み化を完全ガイド

業務効率化

一人で事務を回されている事務員さん、実質事務員を兼任している社長から私はこれまで、「自分が会社を休むと、会社の細かい業務が回らなくなるから休めないんだよね」という言葉を何度も聞いてきました。

実際中小企業の多くは、事務作業をできるだけ少人数で回しているケースが多く、作業も属人化している状態をよく目にします。

こうなってしまうと、責任感の強い一人事務員さんではなかなか休みの申し出をしにくいですよね?

企業としても、こうした属人化の状況を放置しておくと、離職の原因や労務トラブルにつながる危険性があります。

そのため、休みを取りやすい環境づくりをすることは急務です。

今回は、そんな頑張る一人事務員さんのために、急な休みを取れる環境づくりに必要な仕組み化のポイントを説明します。

どんな会社でも今日からすぐに取り組み始められる内容になっていますので、ぜひ今から試してみてください。

休暇のための仕組み化6選

業務の可視化・リスト化

一人事務で休暇を取るには、まず「業務の可視化・リスト化」が極めて重要です。

その理由は、自分が普段どんな業務をいつ、どこで、何を、どのくらい行っているのか、自分以外の誰も把握できていない状況が多いからです。

業務が見える化されていなければ、仮に臨時の応援や外部のヘルプを頼もうとしても「何をどこまでやればいいか分からず、対応できない」「やり残しや漏れが発生しやすい」というリスクが高まります。

また、経営者や他の社員に業務の必要性や負担を客観的に示すこともできず、協力を求めることや複数人での体制づくりの説得材料が不足します。

リスト化によって初めて「どの業務が毎日必須か」「どれは休み中に止めて大丈夫か」「誰にお願いできるか」などの棚卸し・優先順位づけが可能になり、休暇取得の具体的な準備・引き継ぎにつながります。

【最初の取り組みポイント!】

まずは一日のルーティン業務を時間順・手順順に「すべて書き出す」ことから始めましょう。
手書きでもExcelでもOKです。「やって当たり前」のことも一つひとつ抜けなく記載するのがコツです。

マニュアル・フローチャートの作成

業務の可視化・リスト化を行なった次は、作業マニュアルやフローチャートの作成です。

自分が普段無意識にやっている作業手順や、独自のノウハウは、他の人からすると何からどう始めればいいか分からないブラックボックスになりがちです。

そこで業務ごとに手順書やフローチャートを用意しておくことで、誰でも一定の流れで業務を進められるようになります。こうすることで、急な休みや、短期間の引き継ぎであっても、後任や臨時の担当者が混乱せずに最低限の業務をカバーできる安心材料になります。

また、作成過程で自分自身の業務を見直し、無駄や属人化ポイントの発見・改善にもつながります。これにより、休暇取得だけでなく、万が一のトラブル対応や今後の組織体制強化にも役立ちます。

【最初の取り組みポイント!】

まずは「よくある日常業務」から一つ選び、具体的な手順を箇条書きにして書き出すことがスタートです。
たとえば「請求書発行」「銀行入金処理」など、普段よく行う作業について、「何を」「どの順番で」「どこに」「どうやって」進めるかをできるだけ細かく書いてみましょう!

テンプレート・チェックリスト活用

マニュアルやフローチャートで業務の流れが見える化された後、実際に休暇時の引き継ぎや日常業務の抜け漏れ防止に役立つのがテンプレートとチェックリストです。

一人事務の場合、請求書や経費精算書、社内報告など定型的な書類が多く、ゼロから作成・確認する手間が膨らみがちです。

テンプレート(ひな形)を用意しておけば、臨時の担当者や経営者でも迷わずに最低限の品質・形式で書類を作成できます。さらに、やるべき作業を漏れなく記載したチェックリストがあれば、イレギュラーな場面や引き継ぎ時でも「何を」「いつ」「どう進めるか」が一目で分かり、作業ミスや重要業務の抜けを大幅に減らすことができます。

テンプレとチェックリストの導入は、属人化の解消や業務効率化にも直結し、一人事務でも安心して休暇が取れる職場作りの要です。

【最初の取り組みポイント!】

まずは日常的に使う書類(請求書や経費精算書など)を一つ選び、そのひな形を作成し、同時にその業務のチェックリスト(例:発行・回収・記帳の手順)を作ってみることから始めましょう。
これを「マニュアル・フローチャート」とセットで保管しておくと、誰が見てもすぐ使える体制づくりが進みます。

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社内ファイル・情報の一元化(クラウド活用)

テンプレートやチェックリストで誰でもできる仕組みを整えた後は、「社内ファイル・情報の一元化」が一人事務の休暇取得に不可欠です。

紙や個人のPCにデータが分散していると、いざ休むとき「どの資料がどこにあるか分からない」「必要なデータにアクセスできない」といった混乱が起こりやすくなります。

クラウドストレージや共有ドライブを活用し、経理データ・書類フォーマット・引き継ぎメモなど、必要なファイルを集約・整理しておくことで、代理の担当者や経営者も迷わず業務を進められます。

また、クラウド活用はバックアップやセキュリティ面でも安心で、万が一のトラブルや緊急対応時も迅速な情報共有が可能になります。属人化を防ぎ、「どこでも・誰でも」アクセスできる環境を作ることが、一人事務が休暇を取得するための重要ポイントです。

【最初の取り組みポイント!】

まずは「日常的に使う重要ファイルや資料」をリストアップし、それをGoogleドライブやDropboxなどのクラウドフォルダにまとめて格納・整理することから始めましょう。
フォルダ名やファイル名も「内容+日付」で統一し、誰が見ても迷わず探せる状態を目指します。

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「緊急連絡テンプレ」や「休暇時引き継ぎメモ」の常設

クラウドでファイルや情報を一元化した後に欠かせないのが、「緊急連絡テンプレ」や「休暇時引き継ぎメモ」の常設です。

日常働いていると、突然の体調不良や急な家庭の事情など、計画外の休暇も起こり得ます。そんなとき、口頭やメールで毎回1から説明するのではなく、事前に「何を誰に伝えればいいか」「何をどう引き継ぐか」が明確になっていると、会社や代理の担当者が混乱なく対応できます。

緊急時に必要な社内外の連絡先や最低限やるべき業務リスト、引き継ぎの優先順位などをひとまとめにして、いつでも最新の状態で共有しておくことで、急な休みでも業務が止まらない体制ができます。

テンプレやメモの常設は、担当者本人の安心にもなり、会社全体のリスク管理にもつながります。

【最初の取り組みポイント!】

まずは「自分が急に休んだ場合に困ること」「最低限伝えるべき相手や情報」を箇条書きにし、簡単な連絡フォーマットや引き継ぎメモのひな形を作成してクラウドに保存しましょう。
休暇申請時や緊急連絡時にそのまま使える状態を目指します。

最小限の“代打”を確保できる体制づくり

「緊急連絡テンプレ」や「休暇時引き継ぎメモ」を常設した後、実際に業務を誰が行うかを決めておくことが一人事務の休暇取得には不可欠です。

どんなに仕組みやマニュアルを整えても、実際に代わりに動ける人が社内にいなければ、急な休みや長期休暇の際に業務が完全にストップしてしまいます。

また、いざという時に誰が何をやるのかをその都度話し合うのではなく、あらかじめサブ担当や応援担当を決めておくことで、社内全体が「いつでも休める」雰囲気・文化をつくりやすくなります。

代打役には全ての業務を求めず、重要度・緊急度の高いものだけでも分担できれば十分です。こうした体制があることで、担当者本人も安心して休暇を申請でき、組織としてのリスク分散にもつながります。

【最初の取り組みポイント!】

まずは「自分の業務の中で休暇中も絶対に止められないもの」をピックアップし、それだけでもサポート可能なサブ担当者や、ヘルプ候補を社内で選定・相談しておくことから始めましょう。
そのうえで、ごく簡単な業務説明会や引き継ぎプチ研修を一度実施すると効果的です。

まとめ

今回は、責任感が強い一人事務員さんが、いざという時にお休みを取れる体制を作るために重要な仕組み化のポイントを6つ紹介しました。

どれも今から始められる内容になっていますので早速実践してみてください。

備えあれば憂いなしです。緊急時に急いで準備するのではなく、余裕があるときに未来への準備をしていきましょう。

またこの他の記事では、無料で使える時短ツールやタスク管理ツールのおすすめ比較もしています。併せて参考にしてみてください。

【保存版】事務作業が3時間減る!無料で使える時短ツール5選(会計・勤怠・連絡)
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