結論｜1人採用でいくら？まずは相場だけ知る
まず結論です。1人を採るときに現金で出ていくお金は、おおむね下のレンジに収まります。細かい条件はあと回しでOKです。全体感だけつかみましょう。
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ざっくり相場
- 求人サイト：30〜80万円/人
公開求人で母集団を集める王道。職種が一般的ならコスパ〇。 - 人材紹介（エージェント）：80〜200万円/人
紹介料が高めだがスピードとマッチ度は高い。採用したときだけ支払い。 - スカウト（ダイレクト）：40〜120万円/人
企業から口説く手法。送信枠の費用＋担当者の手間。即戦力に刺さりやすい。 - 社員紹介（リファラル）：5〜30万円/人
社員のつながり経由。謝礼中心で安い。カルチャーフィットしやすい。 - ハローワーク：0〜10万円/人
掲載は無料。ただし写真撮影や面接対応など実費と時間はかかる。
費用の読み方
- 職種が難しい・年収が高い・急いでいるほど、上限寄りになりがち。
- 地域や時期でもブレます（繁忙期は高め）。
- ここに書いた金額は外部に払うお金だけ。社内の面接時間などの“見えないコスト”は別で足してください。
迷ったらこの使い分け
- 急ぎ・レア人材 → 人材紹介
- コスト重視 → リファラル／ハローワーク
- バランス型 → 求人サイト
- ピンポイントに口説く → スカウト
まずは「採りたい人数 × 方法の相場」で年間のざっくり予算を置き、動きながら微調整していけば十分です。
コストの内訳はこの4つだけ
採用コストは①外部への支払い ②面接に使う時間 ③準備費 ④やり直しの損だけ押さえれば十分です。
① 外部への支払い（求人掲載・紹介・スカウト）
目安：
- 求人サイト：10〜50万円／案件
- 人材紹介：年収の20〜35%（= 80〜200万円もあり）
- スカウト：1〜10万円／月（＋反応分の従量）
落とし穴：媒体を増やすほど管理コストだけ増える／紹介は返金条件を把握せず契約。
即効テク：
- 媒体は最多応募の1〜2本に絞る（広げる前に中身を磨く）
- 紹介は返金期間（例：入社◯ヶ月）と割合を確認
- スカウトは送信数より返信率の改善（件名・1行目・写真）
② 面接にかかる時間（= 実質人件費）
目安：3〜10時間／1人（書類→1次→最終→調整）
落とし穴：面接をバラバラ日程で入れて移動・待ち時間が増える／同じ質問が人によってバラつく。
即効テク：
- 一次はオンライン30分で合否を即日判断
- 面接固め打ちデーを週1設定
- 共通質問票で比較しやすくする
③ 準備のお金（写真・ページ・資料）
目安：0〜20万円（自作なら0、プロ撮影・LP作成で増）
落とし穴：写真なし・仕事内容が曖昧だと応募がそもそも来ない→結果的に外部コストが膨らむ。
即効テク：
- 写真3点（現場・人・製品）を自然光で撮る
- 採用ページ1枚：仕事内容／1日の流れ／評価と給与／面接フロー
- 会社説明10枚以内：目的・募集背景・最初の90日でやること
④ “やり直しの損”（辞退・早期退職の再発生）
目安：0〜最初の採用費まるまるやり直し。紹介は返金で一部減る場合も。
落とし穴：オファー後に条件のズレが発覚／入社初週が放置で不安→早期離職。
即効テク：
- オファー面談で書面確認（給与・等級・配属・初任務）
- 入社前に初週スケジュール共有＋担当メンター明記
- 30/60/90日目標を最初にすり合わせ
1分見積テンプレ（コピペして埋めるだけ）
- ① 外部への支払い：＿＿円（媒体：＿＿／紹介：＿＿／スカウト：＿＿）
- ② 面接時間：＿＿時間 × 時給3,000円 ≒ ＿＿円
- ③ 準備費：写真＿＿円／ページ＿＿円／資料＿＿円
- ④ やり直しの備え：辞退率＿＿％ ×（①＋②＋③）＝ 予備＿＿円
合計見込み：＿＿円
今すぐ出せるかんたん見積り3ステップ
むずかしい式なし・10分で決裁用の数字まで出せるように、3ステップを実務向けに磨きました。
ポイントは「手段を絞る」「相場をそのまま入れる」「社内時間と予備費を忘れない」の3つだけです。
① どの方法で採るか決める（最大2本に絞る）
増やすほどムダ撃ちになります。まずは下の早見で1〜2本に絞りましょう。
- 急ぎ・希少職種 → 人材紹介（速い／高め）
- 一般職でコスト抑制 → 求人サイト or リファラル
- 母集団が少ない/経験者欲しい → スカウト短期集中（1か月限定）
- 完全ノーコスト重視 → ハローワーク＋リファラル
まずは「やらない手段」を決めると、予算が締まります。
② 1人あたりの相場の真ん中を入れる（必要なら簡単補正）
選んだ手段の中央値をそのまま見積りに。必要なら±係数で微調整してください。
- 求人サイト：約50万円（相場30〜80万）
- 人材紹介：約150万円（相場80〜200万）
- スカウト：約80万円（相場40〜120万）
- リファラル：約15万円（相場5〜30万）
- ハローワーク：約3万円（0〜10万の実費目安）
かんたん補正係数（必要な時だけ）
- 急募（1か月以内）：＋20%
- 管理職・専門職：＋30%
- 地方/母集団小：＋10%
- 未経験可・母集団大：−10%
③ 面接の時間も足す（＋予備費10〜15%）
社内の時間＝実質コスト。面接1回1時間 × 面接官人数 × 回数でOK。
- 時給の目安：社長5,000円／管理職3,000円／現場2,000円
- 例）1回1h × 面接官2名 ×3回＝6時間
管理職×2想定：6h×3,000円＝1.8万円 - 予備費（辞退・撮影や原稿差し替えなど）：合計の10〜15%を上乗せ
コピペOK：超簡単見積りメモ（1人分）
- 手段：＿＿＿＿（例：求人サイト＋リファラル）
- 外部費：＿＿万円（例：50＋15＝65万円）
- 面接時間：＿＿時間 × 時給＿＿円 ＝ ＿＿円
- 準備費（任意：写真/原稿）：＿＿万円
- 小計：＿＿万円
- 予備費（10〜15%）：＿＿万円
- 合計見込み：＿＿万円
サンプル2ケース（決裁にそのまま貼れる）
ケースA｜一般職を1名、2か月以内に
- 手段：求人サイト50万＋リファラル15万＝65万
- 面接：6h×3,000円＝1.8万
- 準備：写真/原稿 5万
- 小計：71.8万 → 予備費10% 7.2万
- 合計：約79万円
ケースB｜管理職を1名、急募（1か月）
- 手段：人材紹介150万 ×（急募＋20%・管理職＋30%）≒ 225万
- 面接：8h（社長5h＋Mgr3h）＝約3.9万
- 準備：0（紹介中心）
- 小計：約228.9万 → 予備費10% 22.9万
- 合計：約252万円
失敗しないミニ原則（超重要）
- 手段は2本まで（広げるほど単価が上がる）
- 面接は最大2回＋最終（3回目は役員短時間）
- 募集条件を先に固める（年収幅・勤務条件が揺れると全コスト倍増）
これで「今いくら必要か」を10分で共有・決裁できます。
ムダを減らすコツ（最短で成果に直結させる5つ）
ねらい：応募数↑・離脱↓・採用単価↓を、仕組みで同時に達成。
全体目標：応募→一次面接設定率 60％以上／一次→最終通過率 30％以上／応募〜内定 14日以内。
求人文を“具体的”に（仕事の1日・給料・成長ポイントをハッキリ）
やること
- 「1日の流れ」「お金の情報」「育成/成長」の3点だけ必ず記載。
- 抽象ワード（やりがい・風通し）を具体例で置換。
コピペ用・最小テンプレ
- 仕事内容（1日の流れ）：9:00朝礼→10:00お客様対応3件→13:00見積2件→16:00現場同行→18:00退社
- 給与/時間：月25–32万円・残業平均10h・昇給年1回（平均5,000円）・賞与年2回
- 成長：3か月で顧客担当、半年で小型案件1人運用／資格費用は会社全額負担
- 選考：応募→書類（24h以内返答）→面接1回（オンライン30分）→最終（当日）→最短当日内定
目標：求人ページの滞在時間2分以上／応募率 前月比＋20％。
落とし穴：給与レンジや残業実績の非公開（応募数と信頼が落ちます）。
返信は当日（人気候補者はすぐ決まる。スピード＝採用率）
やること
- 応募受付は自動返信1分／書類結果24時間／面接候補3枠を即提示。
- 予約リンク（Google/Outlookの候補日URL）を使い、往復をゼロに。
一次返信テンプレ
ご応募ありがとうございます。一次面接（30分/オンライン）をご案内します。
【候補】①○/○(火)10:00 ②○/○(水)15:00 ③○/○(木)19:00
ご都合の良い時間をお知らせください。（担当◯◯/直通 090-XXXX-XXXX）
目標：応募→面接設定まで24h以内80％。
落とし穴：週明けまとめ対応（週末応募の離脱増）。
面接はまとめて（同日に一次→最終で“その場内定”もアリ）
やること
- 同日2回（一次30分→最終40分）。当日フィードバック。
- 決裁者同席で口頭内定→翌営業日に書面送付。
当日運用ミニ台本
- 13:00 受付・会社説明（10分）
- 13:10 一次（現場）30分
- 13:50 最終（責任者）40分
- 14:35 条件説明15分 → 内定 or 翌日連絡
評価シート（5項目×5点）
動機／経験一致／基本スキル／カルチャーフィット／入社可能時期（合計18点以上＝合格目安）
目標：応募〜内定14日以内／一次→最終の当日移行率70％。
落とし穴：決裁権がその場に無い（保留＝離脱の最大要因）。
社員紹介にごほうび（紹介成功で3〜10万円の謝礼をルール化）
やること（社内告知1枚）
- 謝礼：3–10万円/人（職種で差をつけてもOK）。
- 支払い：3か月後50％／6か月後50％。
- 上限：年3件まで。同部署の上司→部下は対象外。
社内告知テンプレ
リファラル採用を強化します。紹介者には入社3か月後5万円、6か月後5万円を支給（源泉徴収）。応募は必ず面接1回実施。フォームはこちら：◯◯
目標：応募の20％以上をリファラル由来に。採用単価30％ダウン。
落とし穴：条件が曖昧／後出し変更（不信感→失速）。
落ちた人へ一言（丁寧な連絡→ファン化→次回の母集団が増える）
やること（テンプレ化）
- お見送りは48h以内／再連絡可否の一文を入れる（タレントプール化）。
お見送りテンプレ
このたびはご応募ありがとうございました。慎重に選考した結果、今回はご期待に沿えませんでした。今後募集が合致した際にご連絡してもよろしいでしょうか。貴重なお時間に感謝します。（担当◯◯）
目標：お見送り返信48h以内90％／「再連絡OK」60％。
落とし穴：無通知・長期放置（口コミ悪化→応募減）。
30分スプリント（今日やる3つ）
- 求人テンプレに差し替え（1日の流れ・給与レンジ・成長）
- 当日返信テンプレ＋日程URLをメールに登録／通知オン
- 同日二次面接フローと当日内定の決裁ラインを確定
この運用にすると、スピードが上がり、離脱が下がり、採用単価が下がる——ムダを減らす王道は「具体化×即レス×同日完結×紹介×礼儀」。まずは上のテンプレ3つだけ入れて、来週の面接から回してみてください。
方法別の“向き・不向き”だけ覚える
まずは4軸で決めましょう：
急ぎ度／人材の希少性／予算／口説ける体制。
→ 急ぎ×希少なら「紹介 or スカウト」、低予算×数人なら「求人サイト＋ハロワ＋リファラル」。
求人サイト＝母集団を広げたい・スピード中
- 向き：若手〜中堅を広く集めたい／複数名採用。
- 不向き：レア職種の一点突破。
- コスト感：中。
- コツ：プロ写真＋1日の仕事の流れ＋給与レンジを明記／応募24時間以内返信。
- 落とし穴：玉石混交→応募時に2〜3問の確認質問でふるい。
紹介会社＝非公開人材に会いたい・費用高
- 向き：即戦力を早く1名。
- 不向き：単価を下げたい。
- コスト感：高（内定年収の○割が目安）。
- コツ：2〜3社に同時依頼／必須条件を10分で共有／返金条件を契約に。
- 落とし穴：丸投げ→ミスマッチ多発。週1の要件すり合わせで質が上がる。
スカウト＝自社で口説ける体制あり・手間中
- 向き：ピンポイント職種／自社の魅力を語れる。
- 不向き：担当の時間が取れない。
- コスト感：中（ツール月額＋送信枠）。
- コツ：3段構成の文面（①なぜあなた ②何を任せる ③得られる成長）／まずはカジュアル面談。
- 落とし穴：一斉送信だけで放置→返信率激減。当日返信が命。
リファラル＝カルチャーフィット重視・時間はかかるが安い
- 向き：定着重視／小〜中規模。
- 不向き：今すぐ大量採用。
- コスト感：低（謝礼3〜10万円/成約が相場）。
- コツ：謝礼ルールを明文化（3か月・6か月分割）／紹介フォームを社内に固定掲示。
- 落とし穴：情実採用。選考基準は通常と同じに。
ハローワーク＝費用抑えたい・写真と求人票の品質が勝負
- 向き：地元採用／未経験可・事務・製造など。
- 不向き：ハイスペ・レア人材。
- コスト感：ほぼ0円（実費のみ）。
- コツ：写真と求人票の具体性（残業実績・給与幅・1日の流れ）／週1更新で上位表示維持。
- 落とし穴：放置で埋もれる→当日返信で歩留まり改善。
迷ったらこの“鉄板コンボ”
- 早く1人を確実に：紹介会社 ＋ 求人サイト
- 低予算で2〜3人：求人サイト ＋ ハロワ ＋ リファラル
- レア人材を一点突破：スカウト ＋ 紹介会社
まとめ｜高いか安いかは取り方で変わる
方法を絞る・速く動く・求人を具体化──この3つで費用は下がる
- 方法を絞る：チャネルは1〜2本だけに集中（例：一般職＝求人サイト／即戦力＝紹介）。広げるほどムダが増える。
- 速く動く：応募返信は当日、面接は同日で一次→最終まで。内定はその場出しも検討。
- 求人を具体化：1日の仕事の流れ・給与レンジ・成長ポイント・写真を明記。ミスマッチ＝“取り直し費”の元凶。
まず1人分の見積り→やってみて四半期ごとに調整
- Step1：方法を決める（求人サイト／紹介／スカウト／リファラルから1〜2本）。
- Step2：上の相場をそのまま当てて1人分の見積りを作る（＋予備費10〜20%）。
- Step3：実行→3か月ごとに「使ったお金÷採用人数」を確認。高い経路は停止 or 切替。
ミニ例
- 事務1名：求人サイト40万円＋面接人件費5万円＝45万円/人
- 営業1名：紹介会社150万円＋面接人件費7万円＝157万円/人
→ 次期は、事務＝サイト継続／営業＝紹介＋リファラル併用で単価下げを狙う。
今すぐ回せるチェックリスト
- 方法は1〜2本に絞った
- 応募返信は当日対応の体制にした
- 面接は同日連続で組んだ
- 求人文を具体化（仕事の1日・給与・成長・写真）
- 1人分の見積りを作った（＋予備費）
一言まとめ：絞る × 速さ × 具体化で“やり直し”を減らせば、採用単価は自然に下がります。次は1人分の見積りを作って、3か月で結果確認—この繰り返しが最短コースです。
10年以上にわたり、あらゆる業界・職種の採用現場を支えてきた求人広告のプロ集団による、成果重視の採用サポート。
100種類を超える多彩な採用ツールから、貴社に最適な手法を厳選し、採用課題に最短ルートでアプローチします！
「応募が来ない」「コストばかりかかる」「他社と差別化できない」そんな悩みを、圧倒的なノウハウと柔軟な発想で解決！
まずは完全無料の採用プランニングで、貴社の現状とゴールを明確化。予算やご要望に合わせて、最も効果的なプランを提案してくれます。
他社とは一線を画す実践型コンサルティングで、採用の成果を変えてみませんか？
まずは無料プランニングで、現状の課題を一緒に洗い出しましょう‼︎
このブログでは、このほかにも補助金や業務効率化に関する記事を掲載しています。併せて参考にしてください。
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