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ラベル管理で迷わない:中小企業向けテプラ vs モバイル【用途別早見表】

業務効率化

初めに

10〜30名規模の会社だと、「どこに何があるか一目で分かる」「誰でも同じ見た目で貼れる」この2つが整うだけで、日々の迷いと差し戻しがガクンと減ります。
この記事は、そんな土台の整えに直結するラベル運用を、たった2択「テプラ(ラミネート系ラベルライター)」と「モバイルサーマル(感熱式モバイルプリンター)」で最短決定できるようにまとめたものです。

結論から言うと、

  • 長く使う定番ラベル/見栄えと耐久性が要るならテプラ
    ー棚・ファイル背・ケーブルの表示など、1年以上使う前提の場所で真価を発揮します。
  • 宛名・入出庫・棚卸など“現場ですばやく大量に”ならモバイルサーマル
    ーその場でスッと出せて、用が済んだら貼り替えられる軽快さが魅力です。

どちらも「正解」ですが、用途と掲示期間、そして印刷枚数で最短ルートがハッキリ決まります。
次の「30秒で分かる結論」と「超速フローチャート」だけ読めば、あなたの会社でどちらを先に入れるべきか、すぐ判断できます。

ちょいメモ(効果の見える化の例)
たとえば宛名ラベルで1枚あたり10秒短縮、月200枚なら約33分削減。時給1,500円換算で約830円/月(約1万円/年)の捻出。ラベル運用は積み上がる秒をお金に変えやすいのが強みです。

30秒で分かる結論:テプラか?モバイルサーマルか?

テプラが向いている

「長期掲示×見栄え×読みやすさ」が大事な場所。
棚・備品・ファイル背・ケーブル表示など、社内の標準ラベルを整えるイメージです。ラミネートテープは耐水・耐擦れ・退色に強いので、貼り替え頻度が下がり、運用の安定感が出ます。オフィスを歩いたときに揃って見えるこれが問い合わせや迷いを減らす地味なボトルネック解消になります。

モバイルサーマルが向いている

「現場×スピード×枚数」がものを言う場面。
宛名・発送、入出庫、棚卸、来客用の臨時バッジ、工場や倉庫でのその場印刷
に強い。ロール紙は単価が安く、印刷も速いのでとにかく回す用途で効きます。感熱は長期掲示に向かない(熱や日光で退色しやすい)ため、短期〜中期の使い捨てに最適

どっちでもOK

バーコード/QRや注意喚起など。
掲示期間が長く少量ならテプラ、発行枚数が多く短期ならモバイルサーマル。ここだけ押さえれば、ほぼ迷わなくなります。

選び方の超速フローチャート(用途→推奨タイプ)

  1. どれくらい貼っておく?
    • 1年以上:テプラ
    • 数日〜数か月:モバイルサーマル
  2. どこで印刷する?
    • 据置で少量/見た目も整えたい:テプラ
    • 現場(倉庫・出荷場)でサッと大量:モバイルサーマル
  3. サイズ感は?
    • 細〜中幅(6〜24mm)中心:テプラ(ファイル背・ケーブル・棚札)
    • 大判(宛名や注意喚起の大きめ表示):モバイルサーマル
  4. 優先順位は?
    • 耐久・統一感・読みやすさ:テプラ
    • スピード・ロール単価・持ち運び:モバイルサーマル
  5. “即断パターン”だけ覚える
    • 棚・備品・ファイル背・ケーブル → テプラ
    • 宛名・入出庫・棚卸・臨時表示 → モバイルサーマル
    • バーコード/QR → 長期掲示=テプラ/大量・短期=モバイルサーマル

ワンポイント:
テプラは「貼って終わり、長く安心」。モバイルサーマルは「必要な時に必要なだけ、すばやく」。
先に社内の標準ラベをテプラで整える→次に現場の瞬発力をモバイルサーマルで補う、の順が失敗しにくい導入順です。

用途別早見表

ここだけで用途→幅→タイプ→素材→テンプレまで一気に決まります。

用途推奨タイプ推奨幅推奨素材(紙)掲示期間/量
備品・棚テプラ18/24mmラミネート 強粘着長期 / 少〜中
ファイル背テプラ18/24mmラミネート 標準長期 / 中
宛名・発送モバイルサーマル100×150mm級感熱 大判(再剥離◎)短期 / 中〜多
バーコード/QR長期=テプラ / 短期大量=モバイル6/12/18mm or 大判ラミネ or 感熱長期 or 多量
ケーブル/配線テプラ6/9/12mmラミネ 曲面/配線用長期 / 少〜中
屋外・高耐久テプラ18/24mmラミネ 耐水/耐薬品/強粘長期 / 少

価格とランニングコスト比較

本体価格帯の目安(初期費用)

まず“どの帯を買えば十分か”を明確に。

  • テプラ(ラミネート系)
    • 入門〜据置(基本機能):1〜3万円 … 棚・ファイル背中心なら十分
    • PC接続・細かいレイアウト:2〜4万円 … 社内標準の体裁統一に最適
    • 産業向け・ワイド幅:4万円〜 … 屋外・高耐久・幅広が多い場合
      推奨帯:まずは2万円台(PC接続・24mm対応)。“社内標準ラベル”を作るならここが費用対効果◎。
  • モバイルサーマル(感熱式)
    • 2インチ幅(小ラベル・レシート):1万円台〜
    • 4インチ幅(100×150mm 納品/宛名)1.5〜3万円 … 現場主力
    • 連続印刷・据置強化:3万円〜
      推奨帯2万円前後の4インチ(Bluetooth+バッテリー)。“宛名・出荷ラベル”をまず速くする。

初期費用の捉え方:本体は年割でならす。消耗品×貼替×人件費が勝敗を決める本丸。


消耗品単価(カートリッジ vs 感熱ロール)

単価の作りを理解するとムダが消える。

  • テプラ(ラミネ)
    • 1カートリッジ=約8m(8,000mm)
    • ラベル長 L(例 50mm)/ラベル間ギャップ G(例 3mm)/ジョブ先頭余白 W(例 25mm)
    • 1本あたり枚数 ≒ [(8,000 − W) ÷ (L+G)]
    • 1枚コスト ≒ カートリッジ価格 ÷ 上の枚数
    • 例:2,000円/本、L=50、G=3、W=25 → 約150枚/本 → 13.3円/枚
    • コツ:まとめ刷りでWを1回に抑える=バラ打ち禁止(コストが跳ねる)。
  • モバイルサーマル(感熱)
    • 例:100×150mm 500枚/ロール=1,500円3.0円/枚
    • 再剥離耐水トップコートは+10〜30%
    • ロールは単価が安い&速い。ただし退色・熱/光に弱い

まとめ:単価だけなら感熱が安い。でも貼替+作業コストで普通に逆転する。

迷ったらこの2モデル

テプラ側:最短の指名買いモデル(用途別の理由/注意点)

KING JIM テプラPRO SR5500P(〜24mm)

  • これを推す理由
  • 向いている場面:棚・備品・ファイル背・ケーブル/長期掲示のバーコード/QR(“見栄え・耐久・統一”が要る場所)
  • 注意点(上位機の使い分け)
  • “却下した候補”の理由
    • SR-MK1(MARK)は“スマホ中心”で手軽だが、PCベースのCSV運用を主戦にするならSR5500P/5900Pが堅い。kingjim.co.jp

モバイルサーマル側:最短の指名買いモデル(用途別の理由/注意点)

Brother QL-1110NWB(4インチ級)

  • これを推す理由
  • 向いている場面:宛名・出荷ラベル、入出庫/棚卸、来客バッジなど短期〜中期×大量の運用
  • 耐久が要る現場持ち出しなら
  • 注意点:感熱は長期掲示に不向き(退色)。掲示用途はテプラ側に寄せるのが鉄則。

購入前チェック(対応幅・接続方式・消耗品の入手性)

  • 対応幅/メディア
  • 接続/ソフト
  • 消耗品の入手性
    • 普段使うEC(楽天/Amazon 等)でPROテープ(18/24mm)4インチ感熱ロール(再剥離含む)の在庫・単価を要確認。大量運用はロール単価差が効く。
  • 現場耐久(持出し運用)
    • 屋内倉庫や台車搭載ならRJ-4250WB/WBLIP54・高速を検討(バッテリー/マウント等のアクセサリ群あり)。Brother Mobile Solutions

ミニ比較(決め手だけ)

項目テプラ SR5500Pテプラ SR5900PBrother QL-1110NWBBrother RJ-4250WB/WBL
幅/媒体4–24mm PROテープ4–36mm+カットラベル〜4(約101.6mm)感熱〜4感熱(現場向け)
接続USB/BTUSB/Wi-Fi/有線LAN/BTUSB/Wi-Fi/BTUSB/Wi-Fi/BT
強み標準ラベル統一、CSV差し込み幅広・大量・LAN共有宛名/出荷の大量処理IP54・高速・モバイル耐久
注意36mm不可Mac/iOSでのカットラベル非対応長期掲示は不向き感熱=掲示は不向き

(仕様出典:SR5500P/5900P公式、QL-1110NWB公式/サポート、RJ-4250系公式/サポート・製品ページ。)

まとめ

あなたの用途別の最終結論(チェックリスト結果)

まずは“4問スイッチ”で即決。

  • Q1. 掲示は1年以上? → はい=テプラ / いいえ=モバイルサーマル
  • Q2. 月200枚以上まとめて刷る?(宛名・入出庫・棚卸) → はい=モバイルサーマル
  • Q3. 見栄え統一/耐久が重要?(棚・ファイル・ケーブル) → はい=テプラ
  • Q4. 4インチ級の大判が主戦?(100×150mm) → はい=モバイルサーマル

最終結論の型(用途別)

  • 棚/備品・ファイル背・ケーブルテプラ(18/24mm、強粘着/配線/耐薬品で安定運用)
  • 宛名/出荷・入出庫・棚卸・来客バッジモバイルサーマル(4インチ、再剥離ロール推奨)
  • バーコード/QR長期×少量→テプラ/大量×短期→モバイル
  • 屋外・高耐久テプラ一択(耐水・耐薬品・強粘着)

導入順の鉄則:①社内標準(テプラ)を先に固める → ②枚数仕事(モバイル)で回転を上げる。
例外:宛名・出荷が
月300枚↑なら②を先行(投資回収が最速)。

また、当ブログではこのほかにも人材や財務に関する記事を掲載しています。併せて参考にしてください。

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