「面接には人が来たけれど、結局断られた」「せっかくの貴重な応募者はしっかりと採用に結びつけたい」
人にお困りの企業であればどこもこのような思いや悩みを持たれているのではないでしょうか。
実際私もよく現場で聞いた声は、「面談に来てくれるいい人に限って、働きに来てくれない」「応募自体が最近はレアだからなんとか働きに来てもらいたい」という熱い想いでした。
どの企業も私からすると、給料・休日数・社長の人柄、どれも魅力的な内容でしたが、なぜかもう一歩採用につながっていない非常に勿体無い状況でした。
そんな企業も少しのアドバイスを実行していただくことで、しっかりと面接から採用につながったと、非常にお喜びの声をいただきました。
今回は、そんな実際に成功した採用面接時のテクニックやポイントをご紹介します。
当然、新卒採用と中途採用ではそれぞれ異なるポイントが重要になってきますので、しっかりと分けて解説します。
このテクニックを活用して、ぜひ面接から採用に繋げてみてください。
求職者の心を掴むテクニック

新卒採用編
暖かい雰囲気づくり
これまで面接などの経験が少ない新卒は緊張しがちです。笑顔や相槌、丁寧な自己紹介でリラックスさせであげましょう。
「今日は緊張せずに素のままで大丈夫ですよ」と一言添えるだけでも印象がアップします。
会社の人や成長環境を強調
「うちは先輩もフラットで質問しやすい環境です」など、職場の雰囲気を具体的に伝えてください。
小規模ゆえの成長の早さや、チャレンジの機会を熱意を持ってアピールすることも重要です。
実際の仕事・キャリア像をイメージさせる
「1年目でこういう仕事をお任せする予定です」「先輩も1年でこんな成長をしています」と、リアルな事例を挙げることも重要。
求職者の「自分でもできそう」という自信につなげていきましょう。
面接官の経験談・失敗談を語る
中小企業の強みは人の近さです。「私も最初は失敗ばかりでしたが…」といったエピソードで親近感を持たせ流ようにしましょう。
距離感が縮まり、求職者がこの会社で働く自分を想像しやすくなります。
応募者の強みや個性を引き出す質問
面接といえばという質問をするのではなく、「学生時代どんなことにワクワクしましたか?」など、型にはまらない質問で本人らしさを引き出してあげましょう。
中途採用編
経験・スキルを即戦力として歓迎する姿勢
抽象的に評価を伝えるのではなく、「あなたのこれまでの○○の経験を、当社の〇〇という点でぜひ活かしてほしい」と具体的に評価してあげましょう。
前職での実績や強みをどう活かせるかを面接中にしっかり伝えましょう。
成長ステージならではなの裁量や挑戦機会をアピール
中小企業と大手を比較したときの強みの一つは、従業員一人一人の活躍の機会の多さです。
「大手にはないスピード感」「役職や新規プロジェクトにすぐ関われる」など、中小企業ならではの魅力を強調しましょう。
社長や経営層の考えやビジョンを直接伝える
中途採用の場合、会社の安定性や今後の方向性への関心が強い傾向があるので、社長の想いや方針も面接の中でオープンに語っていきましょう。
求職者に「この会社と一緒に成長したい」と思わせる面接が理想です。
現場社員やチームの雰囲気を実感させる
オフィスを案内したり、休憩室や働く現場の様子を見せることで、リアルな空気感を感じてもらいましょう。
応募者への期待とキャリアパスを具体的に説明
「こういうポジションで、これからこんな役割もお願いしたい」と、成長ストーリーを示しましょう。働いている姿をより具体的に想像してもらうことが不可欠です。
「こうなりたい」を一緒に考える面接の時間にしていきましょう。
新卒採用、中途採用どちらにも共通することですが、一番重要なことは真実のみを伝えることです。
当然少しでも自社をよく思ってもらおう、魅力に感じてもらおうとすることは非常に重要です。しかし、それが過度に行き過ぎた結果、実際の労働環境と乖離した内容を伝えることは避けましょう。
乖離したい際の1番のリスクは早期離職です。
特に近年非常に多いケースなのですが、思っていた内容と違った、聞いていた話と違うという内容の離職が非常に増えています。
人が来ないのも大変だとは思いますが、入った人がすぐに辞めるというのも非常に労力のかかることです。
あくまで正確な情報のみ伝えるということを意識しましょう。
面接のポイント10選

一方的な質問で終わらせない
人に困っている企業ほど、求職者を質問責めにしがちです。
求職者への質問ばかりでなく、会社や仕事について丁寧に説明し、求職者の疑問や不安もその場で聞いてあげることが大切です。双方向のコミュニケーションを意識しましょう。
「将来像」や「期待」を具体的に伝える
入社後にどう成長できるか、どんな役割を期待しているかなど、採用後のイメージをできるだけ具体的に伝えましょう。
本人のやる気や安心感につながります。
公平・丁寧な対応を意識する
採用の成功には、求職者本人の素を引き出すことが大切です。
緊張している応募者に対しては、やさしい声かけやうなずきなどでリラックスした雰囲気をつくると、本来の人柄や意欲を引き出しやすくなります。第一印象だけで判断せず、丁寧な対応を心がけてください。
「会社の魅力」と「働くメリット」を具体例で説明
中小企業は、大企業と比べてアピールポイントが少ない…と思いがちですが、「少人数だから意見が通りやすい」「幅広い仕事が経験できる」「成長が実感しやすい」などは中小企業だからこその最高の強みです。
中小企業ならではの魅力を具体的なエピソードで伝えましょう。
応募動機や価値観を深掘りする
「なぜこの会社を選んだのか」「どんな働き方をしたいのか」など、応募者の考えや価値観にしっかり耳を傾けましょう。自社のカルチャーや方向性と合うかどうかの見極めに役立ちます。
過去の経験より「今後」を重視する
中小企業では、学歴や前職の経歴だけでなく「今後どんなことをしたいか」「どんな仕事に挑戦したいか」といった前向きな意欲や柔軟性も大切です。
指示を受けて活躍する人材なのか、主体性のある人材なの確認することが重要です。
小さな気配り・雑談も活かす
質問の時間だけではなく、面接の冒頭や終わりに雑談を交えることで、空気を和らげつつ人間性を探りましょう。
会社の周囲や働き方の話を少し加えることで、求職者の緊張がほぐれ、より本音が聞き出しやすくなります。
応募者の「質問する力」に注目する
面接の最後に「何か質問はありますか?」と必ず聞き、その内容から応募者の関心度や調べてきた熱意、コミュニケーション力をチェックしましょう。
現場スタッフとの面談も検討する
できれば社長や責任者だけでなく、実際に一緒に働く現場のスタッフも面接や会社見学の場に同席してもらい、リアルな相性や雰囲気を確認できるとベストです。
現場で一緒に働く人だからこその目線で確認してもらうことで、入社後の社内での衝突を避けられます。
「辞退されない」フォローを面接後に
選考後、なるべく早く連絡をしたり、不安な点はメール等でフォローしたりすることで、辞退を防ぎやすくなります。
小回りの利く対応は中小企業ならではの強みです。
まとめ
今回は、中小企業だからこそ活躍する面接時のテクニックと面接時のポイントについてをまとめました。
継続的な企業経営には人の採用は不可欠です。
会社の基礎となる採用を成功させるためにも、上述した点を意識して、素敵な採用面接を行なってみてください。
また、他の記事では、応募を増やすためのおすすめ無料求人媒体や、福利厚生についてまとめていますので併せて読んでみてください。
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