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【中小企業向け】ものづくり補助金おすすめ理由3選&活用事例

補助金・助成金

「設備投資に使える補助金なんかない?」「うちってなんの補助金使えるの?」「もの補助って正直使いやすいの」

コロナ禍から大きく拡大した、中小企業向け「補助金」は企業経営者の皆様であれば今かなり興味深いキーワードの一つかと思います。

私みなりも、前職のコンサル時代には企業様との会話の中で1日の中で補助金のワードを聞かない日はありませんでした。

最近ではYouTubeなどでも補助金を解説している動画も増えており、より身近に感じられているのではないでしょうか。

ただ、私も補助金の勉強をする際YouTubeはとても活用するのですが、あくまで公募要領の説明にとどまっており、具体的に何に使えるのか、どんな企業で使いやすいのかを説明されていうる動画は少ないかと思います

そこで今回は、補助金の中でも特に使い勝手がいい補助金の一つである「ものづくり補助金」をピックアップして「おすすめの理由」「どんな設備の購入に特に便利か」を説明していきます。

前職で数百社の企業への補助金提案や、過去データを学んだ上での情報になりまうので設備投資を検討されている企業様にとては参考になること間違いなしです。

ぜひ直近の設備投資に活かしてみてさい。

ものづくり補助金(もの補助)スケジュール

第20次ものづくり補助金スケジュール

もうすでに公募が開始されている20回目のものづくり補助金のスケジュールは以下を予定されています。

申請開始:7月1日17:00
申請締め切り:7月25日17:00
採択結果発表:10月下旬
交付申請・交付決定:1月〜2月ごろ

*補助金を活用した設備の購入や発注は交付決定後になります。そのため直近公募会での設備投資はおよそ来年の2月以降に可能になるということです。

第20次ものづくり補助金公募要領

ものづくり補助金がおすすめの理由3選

選べる業種・用途が幅広い

中小企業へ向けて補助金の提案をこれまで複数社行ってきた経験から、お薦めする理由の一つは、”ものづくり補助金ほど業種・用途が広く、革新性に挑戦できる支援策はなかなかない。”という点です。

まず最大の特徴は、”ものづくり”という名称にとらわれず、製造業以外にも、飲食業・サービス業・小売業・IT・医療・介護・建設・運輸など、あらゆる業種で申請が可能なことです。

結構多い誤解が、「もの補助って製造業向けのものだよね?」ということです。

実際、「うちは飲食業だから…」「工場じゃないから…」と諦めていた社長が、IT導入や業務効率化、サービス拡張など幅広い取組で採択されている事例も多々あります。

他の補助金と比べて“用途の柔軟性”が圧倒的に高く、自社の事業特性や経営課題に合わせて“新商品開発・生産ライン自動化・デジタル化・省力化・サービス革新”など様々なテーマで活用できます。

さらに重要なのが、“革新性”が評価される点です。

かつてのものづくり補助金は“生産性の向上”がテーマでしたが、現在は“革新性”という点が必須のテーマになっています。

従来の延長線上ではなく、自社にとって新しいチャレンジ・これまでにない業務改善・サービス強化・地域や業界に貢献する独自の工夫、などが積極的に後押しされるため、アイディアや意欲が強い中小企業ほど高い成果を実感しやすいのです。

そのため、自社の強みやこれから伸ばしたい分野を見つめ直しながら、“革新性”のあるプロジェクトに取り組みやすい制度と言えます。

補助金額が大きい

中小企業の支援を行っていると、設備投資や新サービス開発に「思い切った予算を組みたくても資金繰りが厳しい」「補助金をもらっても、数十万円〜100万円程度ではやりたいことに届かない」といったお悩みをよく耳にします。

そんな時、ものづくり補助金の“補助金額の大きさ”は、他の補助金にはない最大の魅力です。

例えば、ものづくり補助金の一般的な上限額は通常枠で750万円〜2,500万円(※一部類型は最大3,000万円)、補助率も1/2または2/3(小規模企業や特定要件で加算)と非常に高水準です。

この規模の補助が受けられることで、中小企業でも最新の大型設備やICT導入、システム開発、AIロボット・IoTといった本格的な生産性向上プロジェクトにチャレンジしやすくなります。

実際、私が支援した企業様の中でも、これまで資金不足であきらめていた新しい設備やサービスに一気に取り組むことができ、売上増や人手不足解消、事業転換まで大きな成果に繋がった事例が多数あります。

また他の補助金だと、予算が小さいため、本当に必要な投資の一部しか賄えず、分割して申請・実施する必要があったという課題も、ものづくり補助金なら一気に計画を進めやすいというメリットもあります。

“数百万円〜2,000万円超”という補助金額は、中小企業にとって単なる一時的な資金援助にとどまらず、経営を変えるレベルの本気の挑戦を可能にするパワーがあります。

オーダーメイドの設備も対象になる

ものづくり補助金の強みの一つは、既製品の設備や機械だけでなく、“自社の業務に完全に合ったオーダーメイドの設備導入”も補助対象になる点です。

これが中小企業にとって、どれほど大きなメリットになるか、実際に現場を回っていた際に本当に実感しました。

中小企業では、標準品の設備ではうまく現場に合わず、「あと少し仕様を変えたい」「この工程だけ特別な機能がほしい」といった細かい要望がとても多く聞かれました。

大量生産の大企業とは違い、小回りの利く独自のモノづくりやサービス提供こそが強みになっている企業も多いですよね。

ところが、こうした“自社専用のカスタマイズ設備”は、一般的に製作費が高くなりがちですよね。オーダーメイドとなると、100万円、200万円はすぐに超えることもあると思います。自己資金だけではどうしても実現が難しいという声も数多く聞いてきました。

ものづくり補助金は、他社にはない自社だけの設備や特殊な工程に合わせた専用マシンも補助対象にできるため、本当に現場に必要な投資を妥協せずに実現できるのが最大の魅力です。

実際にサポートした企業様の例でも、自社商品だけの製造工程を自動化する専用装置や顧客ごとに違うサイズ・仕様に合わせた機械をオーダーし、これが売上拡大や業務の大幅効率化につながりました。

具体的な活用事例5選

製造業(部品加工)

設備投資金額

約2,000万円(補助金額:約1,000万円)

取り組み内容

NC旋盤と自動計測装置の導入により、これまで手作業だった部品加工・検品の一部工程を自動化。これにより生産効率が30%向上し、納期短縮と品質安定化を実現。

食品加工業

設備投資金額

約1,600万円(補助金額:約800万円)

取り組み内容

地元野菜を使った惣菜製造工場に、最新の真空包装機と品質管理用IoTシステムを導入。衛生管理の徹底と長期保存が可能になり、新たな販路(ECやギフト需要)開拓に成功。

印刷業

設備投資金額

約1,800万円(補助金額:900万円)

取り組み内容

小ロット・多品種化のニーズに対応するため、デジタル印刷機とWeb受注システムを導入。受注から納品までのリードタイムを1/3に短縮し、個人向けオーダーメイド商材を新規展開。

金属加工業

設備投資金額

約2,400万円(補助金額約1,200万円)

取り組み内容

3D CAD/CAM連携の高性能レーザー加工機を導入し、精密部品の加工精度とコスト競争力を大幅アップ。これにより自動車部品メーカーとの新規取引を獲得。

木工・家具製造業

設備投資金額

約1,400万円(補助金額:約700万円)

取り組み内容

受注生産・一点もの家具対応のため、CNC木工加工機と受注管理ソフトを導入。手作業主体だった工程を効率化し、オリジナル家具のEC販売を全国展開へ拡大。

終わりに

今回はものづくり補助金が中小企業に特におすすめの理由を3つと実際の活用事例を5つ紹介しました。

今となっては補助金の活用は企業経営に切っても切り離せないものになっていると思います。

当然スケジュールや審査など、越えなければいけないデメリットも存在していますが、それ以上に受けられる恩恵はかなり大きいと思います。

まだまだ補助金への興味は月中と思いますので、ぜひ下の記事も読んで情報を集めてみてください。
2025年中小企業向けおすすめ補助金3選と今から準備すべきこと【保存版】

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