中小企業の業務効率化において、タスク管理ツールの導入はもはや必須です。しかし、選択肢が多すぎて「結局どれを選べばいいの?」と悩む方も多いはず。本記事では、小規模な会社に最適なタスク管理ツールを厳選し、目的別・特徴別に徹底比較します。導入に失敗しないためのポイントも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
なぜ中小企業にタスク管理ツールが必要なのか?
従業員数50名以下の企業では、1人が複数業務を担当することが多く、業務の可視化と共有が難しくなりがちです。結果として、タスクの抜け漏れや二重対応が発生しやすくなります。タスク管理ツールを導入することで、業務の「見える化」が進み、コミュニケーションの効率も向上します。
タスク管理ツールを選ぶときの5つの基準
- 直感的な操作性: ITリテラシーが高くなくても使える
- 日本語対応: サポートやUIが日本語だと安心
- ガントチャート機能: プロジェクトの進捗管理に必須
- スマホ対応: 外出先でもチェック・更新可能
- 価格・コスパ: 無料プランや低価格でも充実しているか
【比較表】5つのツールをまとめて比較
ツール名 | 月額 | 特徴 | 日本語対応 | ガントチャート |
---|---|---|---|---|
Trello | 無料〜 | カンバン方式・Google連携◎ | △ | △(外部連携) |
Backlog | 2,640円〜 | IT向け・ガントチャート◎ | ◎ | ◎ |
Asana | 1,200円〜 | 通知機能が優秀 | △ | ○ |
Notion | 無料〜 | タスク+社内情報の一元化 | △ | △(外部連携) |
Jooto | 500円〜 | 国産・ガントチャート搭載 | ◎ | ○ |
ガントチャートとは、
「いつ・どの作業を・どのくらいやるか」を横長の棒グラフで表したスケジュール表のこと
Trello|無料から使えるカンバン型ツール
🔷 Trello(トレロ)ってなに?
Trelloは、「やることリスト」を管理するためのアプリです。
たとえば、あなたがノートに
-
やること
-
今やってること
-
終わったこと
と書いているとしますよね?
それを パソコンやスマホで、もっと見やすく、動かしやすくしたものがTrelloです。
🧑💼 仕事で使うと…
-
ボード:「ホームページ制作」
-
リスト:「企画中」「デザイン中」「公開済み」
-
カード:「トップページの文を書く」「画像を探す」
Backlog|ガントチャートとWiki機能で本格管理
🔷 Backlog(バックログ)ってなに?
Backlogは、チームで仕事をスムーズに進めるための「お仕事管理ノート」アプリです。
さっき説明したTrelloが「やることリスト」だとすると、Backlogはそれに「期限」や「担当者」や「ファイルのやりとり」など、もう少し細かい管理機能がついた本格版です。
📋 どんなことができるの?
Backlogでは、こんなことができます:
-
タスク(やること)を登録
→ 例:「チラシを作る」「請求書を出す」 -
担当者を決める
→ 誰がやるかを設定できる -
期限をつける
→ 「○月○日までに完了させる」と締切を設定 -
進捗状況を見える化
→「未着手」「処理中」「完了」などがわかる -
コメントやファイルをやりとり
→ 仕事ごとにやり取りが残せるから、あとで見返しても安心
Asana|チームでの連携重視ならコレ
🔷 Asana(アサナ)ってなに?
Asanaは、「チームでの仕事を整理するためのスケジュール帳みたいなアプリ」です。
あなたが何かを進めるとき、「いつ・誰が・どの順番でやるのか」を分かりやすく管理してくれます。
📋 どう使うの?
Asanaでは、こんな風に使います:
1. プロジェクトを作る
→ たとえば「新しいお店の準備」とか「ホームページの作成」など。
2. タスク(やること)を登録
→ 例:「チラシをデザイン」「開店日を決める」「材料を買う」
3. 担当者・期限・順番を設定
→ 誰がやる?いつまで?どの順番?…を細かく設定できます。
4. リスト形式・カンバン形式・カレンダー表示など
→ 「やることリスト」でも「スケジュール表」でも、自分の好きな見た目で使えるのが便利!
Notion|タスク×情報管理のハイブリッド
🔷 Notion(ノーション)ってなに?
一言でいうと、「なんでもまとめて管理できるノートアプリ」です。ノート、やることリスト、スケジュール、データ表…いろんなことを 1つの場所にまとめられる、とっても自由で便利なアプリです。
📋 どう使うの?
Notionの中では、こんなことができます:
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📝 ノートを書く(普通のメモ帳として)
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✅ やることリスト(ToDoリスト)
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📅 カレンダー(予定管理)
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🗂 データベース(Excelの表みたいなもの)
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📚 自分だけの「マニュアル」や「資料集」を作る
Jooto|操作も価格も手軽な国産ツール
🔷 Jooto(ジョートー)ってなに?
Jootoは「やることを見える化して、チームでうまく進めるためのタスク管理アプリ」です。
たとえば、紙に「やることリスト」を書いて管理することありますよね?
Jootoはそれを、スマホやパソコンで見やすく、動かしやすくしたデジタルの“カンバン”みたいなものです。
📋 Jootoでできること
Jootoでは、次のようなことができます:
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ボードを作る(プロジェクトごとのページ)
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リストを並べる(例:「やること」「進行中」「完了」)
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タスク(カード)を作る
→ 例:「チラシを作る」「請求書を送る」
🎯 各タスクには「期限」「担当者」「チェックリスト」「ファイル」などもつけられます。
JootoとTrelloは、基本的な「やること管理の仕組み」はほぼ同じ。違いは「言語」「サポート体制」「細かい機能の幅とカスタマイズ性」。
🌸 日本語で始めたい初心者さんにはJootoが安心、
🌍 機能を自由に追加してカスタムしたい人にはTrelloがおすすめです。
まとめ:最初の1本を選んで試してみよう
どのツールにも一長一短があるため、まずは無料プランで試してみることが重要です。無料で手軽に始めたい方は「Trello」や「Jooto」から、チームで本格運用を目指すなら「Backlog」や「Asana」がおすすめ。
「合わないかも」と思ったら別のツールに乗り換えるのも手です。あなたの会社にピッタリなツールを見つけて、業務効率化を一気に進めましょう。
次回は「導入後すぐに使えるテンプレート集」や「社員教育のコツ」なども紹介予定です。
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