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5つのポイントで差がつく!補助金事業計画書の書き方と通過率アップの実例・テンプレート付き

補助金・助成金

初めに|なぜ「事業計画書」で結果が決まるのか

補助金申請で「一番重要なのは何か?」と聞かれたら、迷わず「事業計画書」と答えます。
補助金=設備や事業というイメージを持たれている方が多いと思いますが、今日で認識を変えてください。
補助金=事業計画です。

しかし現場では「とりあえず書いてみたけど自信がない」「書類の何が足りなかったか分からない」「実例やコツが知りたい」という声ばかりです。

なぜなら…
・審査員は書類だけで判断し、直接会って話すことはできない
・“熱意”や“やる気”は数字と根拠がないと伝わらない
・補助金は「投資」であり、「経営計画の完成度」で合否が決まる

私自身、中小企業や個人事業主向けに数百社分の申請サポートと添削をしてきました。
書類が通るか通らないか――その最大の違いは「ストーリー性」と「根拠」「数字」がセットで語られているかどうかです。

逆に言えば、事業計画書の作り方=型・チェックポイントを知れば、初めての方でも合格レベルに到達できます。

本記事では、
・ゼロからわかる事業計画書の目的と全体像
・必須の構成・NG例と対策・通るための4大ポイント
・実際の記入例とテンプレート
・審査員目線の細かいコツ
・よくある質問Q&Aや失敗体験談も含め
現場で本当に使える知識・テクニックを解説します。

この記事で「初めてでも自分で書けた!」「専門家に頼らず採択された!」という事例が続出しています。ぜひ最後までお読みください。

事業計画書とは?【目的・意義・よくある誤解まで全解説】

事業計画書とは、「なぜ今、この事業をやるべきか」「どのように進めるのか」「成果はどう生まれるか」を、第三者=審査員に説明する経営の設計図です。

ポイントは

  • 会社やサービスの将来像(ビジョン・ゴール)
  • 取り組む社会課題・業界課題(なぜ必要か)
  • 商品・サービス内容(他社との違い・強み)
  • ターゲット市場(顧客像、需要根拠)
  • 収支計画(売上、利益、コスト…数字で根拠!)
  • 事業の進め方(スケジュール、体制、関係者)
  • 補助金の使い道(何にいくら使うか明確に)

審査員は、「その事業は社会的に本当に必要なのか?」「再現性・実現性は十分か?」「補助金を出す意味があるか?」を見ています。

よくある誤解は「カッコいい資料」や「熱い文章」がウケるという思い込みです。
実際は、「誰が読んでも一発で分かる」「根拠ある数字がある」「競合との違いが明確」な事業計画が勝ちます。

【体験談・コラム】
実際、私のもとには「専門家が添削しても落ちた」「自信があったのに不採択だった」という相談がたくさん寄せられます。

その多くが「思いだけ先行」「内容が抽象的」「市場データが弱い」ことが原因です。
一方、通る申請は「言葉や体裁は地味でも、数字や根拠・社会課題の提示が圧倒的」です。

審査員を納得させる!事業計画書のポイント4選【徹底解説+チェックリスト】

審査を勝ち抜く計画書のコツは次の4つです。

  1. 社会課題・業界課題を数値と根拠で明確に書く
    例:「地域の高齢化率38%。高齢者向け弁当の需要が増加傾向」
    →新聞記事や自治体資料、業界団体データを活用し、外部データで信頼度UP
  2. 独自性・差別化を「一言」で説明
    例:「他社は冷凍弁当中心だが、当社は“手作り・地産地消・宅配”に特化」
    →「どこが違うか」を箇条書き+写真や図で見せると説得力が倍増
  3. 売上・利益など「数字で語る」
    例:「初年度 月600食×単価600円=月売上36万円」「3年目 月1,500食へ拡大予定」
    →根拠ある仮説や既存の類似事例から、現実的な数字を示す
  4. 実現性の高いスケジュール・体制・補助金活用
    例:「5月 試作→6月 設備導入→7月 サービス開始」「栄養士・調理師・配達スタッフ体制」
    →月単位・週単位で工程表を記載。「誰が・いつ・何を担当」まで書く
    補助金の使い道も「何にいくら必要か」を細かく具体化。

【NG例と改善アドバイス】

NG:「やりたいから」「需要があるはず」だけの主観的理由
→改善:業界調査や公的データ・アンケート調査を引用し、エビデンスを追加
NG:「補助金がなくてもやる」
→改善:「補助金がなければ機器導入やPR活動が難しい」旨を明記

【セルフチェックリスト】
□ 根拠となる数値やデータが入っているか
□ 差別化が具体的か
□ 収支・スケジュールに実現性があるか
□ 補助金の使い道が明記されているか

【よくあるQ&A】
Q. 市場分析ってどこまで書けばいい?
A. 市場規模・ターゲットの人数・競合情報・成長性など、数値で「なぜ儲かるのか」を客観的に示しましょう。
Q. 何を書いたら「通らない」?
A. 感情・思いだけ、数字ゼロ、競合との違いが不明、補助金の意義が弱い、これらが全部NG例です。

【例文&テンプレ付】実際に通った事業計画書・応用パターン付き

以下に、飲食店の新規事業(健康弁当宅配)の実例を全文でご紹介します。自社の業種や商材に置き換えて応用できます。

  1. 事業の概要
    地域密着型の飲食店が、高齢者・在宅ワーカー向けの健康弁当宅配事業を新規に展開。新型コロナによる店頭売上減少に対し、新たな収益源を確保する。
  2. 背景・目的
    市内の高齢化率は38%。健康志向の高まり・自宅での食事需要増加。介護予防・栄養バランス食へのニーズ。
  3. 商品・サービス内容
    地元野菜・旬の食材を使った栄養士監修の弁当。PFCバランス記載・個別宅配・定期購入コースあり。
  4. 市場分析・ターゲット
    60代以上の高齢者人口2万人、健康食宅配サービスの利用意向調査も実施済み。近隣に競合は2社、いずれも冷凍弁当中心。
  5. 差別化・独自性
    当社は「毎日手作り・産地明示・宅配・カスタマイズ可能」。高齢者の安否確認サービスをオプションで提供。
  6. 収支計画
    初年度:月600食×単価600円=36万円売上。材料費・人件費・配達費用を除き、月利益11万円見込む。2年目以降は1000食超を目指す。
  7. 実施スケジュール
    5月:商品開発・衛生管理体制確立/6月:設備・人員配置・宣伝開始/7月:販売・宅配開始。
  8. 補助金使途
    厨房機器(スチームオーブン)70万円/容器・保冷バッグ10万円/チラシ作成10万円/広告宣伝費10万円。

【パターン応用例】
製造業→「省力化設備導入でコスト2割削減/納期短縮」
サービス業→「IT導入で集客効率2倍/業務効率化・残業削減」
など、成果や数値目標を明示し、同業他社との差をアピールするのがカギです。

終わりに|合格する事業計画書の「黄金ルール」まとめ

最後に、「通る事業計画書」には共通点があります。

  • 根拠ある数字やデータを必ず入れる
  • 社会課題や業界の「なぜ必要か」を明記する
  • 競合比較・独自性・実現可能な計画を示す
  • ストーリー性がある(審査員の心に残る)
  • 補助金の使い道は具体的&経費明細も記載

本記事のチェックリストを活用し、自社の“らしさ”を出して申請書を仕上げてください。

「自信がない」「もっと改善点が知りたい」場合は、専門家の添削や申請代行サービスの利用も選択肢です。
「どこが弱いか分からない」という方はQ&Aやチェックリストで自己点検をしてみましょう。

あなたの申請が採択され、新しい挑戦の第一歩になることを心から応援しています。

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