初めに
「また月末がやってきた…」
「請求書の締め切りに追われて、今月も結局バタバタしてしまった」
こうした経理の“月末バタバタ問題”に、身に覚えのある方も多いのではないでしょうか。
私がこれまで、バックオフィス支援コンサルの立場で中小企業を数百社訪問する中で、毎月「経理担当者や社長の奥さま、一人で事務を任されている方」が、「どこから手をつけていいかわからない」「何をいつまでにやるのか毎回忘れがち」「急な追加作業やトラブルが多すぎてルーティンにならない」というお悩みを何度もお聞きしました
もし今、あなたが経理作業に追われ、「月末=ストレス」と感じているなら、安心してください。この記事を読むことで、もう「慌てない経理」に変わるための“具体的なコツ”と、“誰でもできる仕組み”が手に入ります。
コンサル現場で実際に効果が出たノウハウ、そして全国の中小企業が実践して「ミスが激減した!」という声が集まった方法を、余すことなくお伝えします。
なぜ私が自信を持って「解決できる」と断言できるのか?
その理由は、数百社の経理現場で繰り返される“失敗”と“成功”のパターンを見てきたからです。バタバタ・抜け漏れ・焦り…こうした問題は決して「能力」や「慣れ」で解決できるものではなく、仕組み化=ルーティンとチェックリストで「誰でも」「明日から」大幅に改善できます。
さらに、シンプルな“4つのコツ”を押さえるだけで、未経験者でも「経理で慌てる」ことがなくなります。
ぜひこの記事で、「もう一人で悩まない」「誰かに任せても大丈夫」「月末バタバタとお別れできる」――そんな未来を手に入れてください。
慌てないためのコツ4選

私が実際にコンサル現場でアドバイスし、特に多くの現場で「これは効いた!」と実感された“経理の慌てない仕組み化”のコツを、4つにまとめてご紹介します。
1.“全部書き出す”ことで頭と机の中をクリアにする
まず何より大切なのは、「今月、今週、今日、何をやるか」全部紙に書き出すことです。
人間の記憶や感覚だけに頼ると、絶対に抜け・漏れが起きます。
過去お伺いした中でも「頭では分かっていたのに、忙しくてうっかり忘れた」という声が多くありました。
書き出すべき内容例:
- 売上集計、請求書発行、経費精算、領収書整理、給与計算準備
- 通帳記帳・ネットバンク明細の突合せ、会計ソフトへの入力
- 税理士・社労士への連絡事項、助成金申請関連
書き出したリストは「今日」「今週」「今月」単位で分けると、さらに全体像が見えます。
2.“手順”を毎月同じ順番に固定する
業務を毎月「同じ流れ・同じ順番」で進めることで、脳が“自動モード”で動きやすくなります。
例えば、請求書は「●日までに発行→未入金チェック→回収→入金確認→会計入力→ファイリング」のように“手順セット”で定型化。
この「順番化」ができている現場ほど、「焦り」や「うっかり」が激減します。
【現場事例】
あるサービス業の会社では、もともと「誰かの判断」「各自のやり方」で進めていたため、請求ミスや抜けが頻発していました。
チェックリストで「やる順番」を明確にし、毎月全員でチェックするようにしたところ、3か月でミスがゼロに。新人・パートにもスムーズに引き継げるようになったという声も多数あります。
3.“見える化”と“チェックリスト化”で漏れをゼロに
チェックリストは最強のミス防止ツールです。
紙でもExcel・Googleスプレッドシートでも構いません。「やった/やってない」をチェックするだけで、「感覚の経理」から「仕組みの経理」に変わります。
現場でも、「毎月、リストにチェックを入れる」だけで“バタバタしなくなった”という声が多く聞かれました。
チェックリストに入れておくと良い項目例:
- 売上の記帳・請求書の発行・入金の確認
- 経費や立替金の精算・領収書整理
- 給与計算・勤怠集計・通帳残高の照合
- 会計ソフトへの仕訳入力・期末の残高確認
- 税理士・社労士・社長への報告事項
【実体験】
経理未経験の社長の奥さまが一人で事務を担当していた現場で、A4一枚のリストを作っただけで「毎月迷わなくなった」「一人で全部できるようになった」という成功例も多数ありました。
4.“道具(ツール)”に頼ってラクする
現代の経理業務は、無料で使えるクラウドツール・会計アプリ・チェックリストアプリなどがどんどん進化しています。
ツール選びのポイント:
- Googleスプレッドシート:シンプルで共有もラク、パートや社長にも見せやすい
- 会計freee・マネーフォワード:自動仕訳や銀行連携でミス・手間を激減
- 弥生会計オンライン:紙派にもやさしい、サポート重視の現場向け
- 領収書管理アプリ:写真を撮るだけでクラウド保存、紛失防止
【現場からのアドバイス】
「とりあえず使ってみる」だけで、現場の業務負担は3割以上ラクになります。最初は一つだけ導入し、慣れてきたら徐々にデジタル化・自動化を進めるのがコツです。
時短ツールに関しては以下のブログ記事でも紹介してますのでぜひ読んでみてください。▶︎
【保存版】事務作業が3時間減る!無料で使える時短ツール5選(会計・勤怠・連絡)
慌てずにすむ理由
なぜこの4つのコツだけで、経理の「バタバタ・ミス・ストレス」が減るのか?
その理由は、「人の能力」よりも「仕組みと仕掛け」が、現場のミスやストレスを減らすからです。
- 全部書き出す=「やることの見える化」で、迷いがゼロになる
- 手順を固定=「自動運転モード」に切り替わる
- チェックリスト化=「うっかり」「抜け」が激減
- ツール活用=「作業時間とエネルギー」が大幅に減る
コンサルの現場でも、「仕事ができる人」ほど“仕組み化”を徹底しています。
経理経験ゼロのスタッフも、最初は「何をやれば…」と不安そうでしたが、リスト・順番・チェック欄・ツールを一つずつ導入することで、みるみるうちに自信を持って進められるようになりました。
また、人が変わっても「同じやり方」「同じリスト」で業務が引き継げるのが最大の強みです。
ある現場では、長年“社長の奥さま”が経理を一人で担当していましたが、「リスト化+順番化」で「急な休みや引き継ぎ」もスムーズになり、従業員・パートさんと分担できる体制が実現しました。
仕組みは、どんな人・どんな会社でも「明日から」使える“最強の武器”です。
結論
「経理の月末バタバタ」は、個人の頑張りや経験で乗り切る時代から、「仕組みと道具で誰でもラクにできる時代」へと変わっています。
私がコンサル現場で何度も見てきたのは、「もう無理だ…」と悩んでいた経理担当者や社長の奥さまが、仕組み化のコツ4つを実践しただけで、「もう慌てない」「引き継ぎも怖くない」「月末に余裕で帰れる」ようになった事例ばかりです。
あなたにも、きっとできます。
まずは「今やっている経理業務を全部書き出す」ところから始めてみてください。
今日から「リスト化」「順番化」「チェックリスト化」「ツールの活用」のどれか一つを取り入れるだけで、明日の経理は変わります。
経理は“感覚”から“仕組み”へ。一人でも多くの方が、経理の不安やストレスから解放され、より本業やプライベートに時間を使えるようになることを心から願っています。
現場で実際に役立ったノウハウやチェック表テンプレート、ツール活用例なども随時noteで配信中です。質問・相談もお気軽にどうぞ。あなたの“明日から変わる”一歩を、全力で応援しています。
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